個人的運転5ヶ条

安全運転とは

皆さま、日々のご乗車、業務、お疲れさまです。

とかく、我々ドライバーは、「一日中ハンドルを握っている」なんていう日もめずらしくなく、ともすればヒヤリハットな目に遭うことも少なくありません。どれだけ気をつけていても、もらい事故や心臓が口から出てくるようなヒヤリな場面には遭遇してしまうものです。

ですが、本当にヒヤリハットや、遭遇したくない事故は防げないのでしょうか。日夜ハンドルを握っていると忘れがちな基本事項、今一度見直してみたいと思います。

なお、この5ヶ条は「自分にとって、運転するにあたって最低限守るべきこと」であり、長い目で見なくても自分自身はもとより、周りの車を事故から防ぐことも同時に目的にしています。

その1 : 信号は守る

もうね、当たり前です。ですが、その当たり前のことを、あまり守ってくれないドライバーがいるのも事実です。明らかに赤に変わって、すでに他方の信号が青になっているくらいのタイミングで、強引に右折してしまうようなドライバー、見かけたことがあるかと思います。特に深夜から早朝にかけてよく見る気がします。

危険なのは火を見るより明らかなので、今すぐやめましょう。

その2 : ウインカーは早めに

これも当たり前です。たまに、交差点で曲がり始めてからウインカーを出すドライバーがいます。ウインカーというものは、「今曲がっていますよ」という意思表示を表すものではありません。「この先の交差点を曲がりますよ」という意思を表すものです。道路交通法に曰く「進路変更は3秒前、交差点右左折時は30メートル手前」とあります。

周りの車は、あなたのウインカーを危険予測に大いに取り入れて運転しています。曲がるときは、「30メートル手前でウインカーを出してから減速する」のが基本中の基本です。

危険なのは火を見るより明らかなので、今すぐやめましょう。

その3 : 一時停止は守る

一時停止は、一時停止する必要があるから義務づけられているのです。たとえば優先道路への合流であったり、見通しの悪い信号のない交差点であったり。止まって前後左右の安全を確認する必要があるから、止まらなければならないのです。それを無視して進入して事故を起こした場合、責任度合い(過失割合)は明らかに一時停止を無視した側が不利です。周囲の歩行者や他の車を守るためにも、必ず守りましょう。

危険なのは火を見るより明らかなので、今すぐやめましょう。

その4 : 無理な割り込みはしない

特に、大型トラックはその特性上、前方に広く車間距離を取る必要があります。そうです、制動距離が長いという特性です。その制動距離のために開けてある車間に割り込んでしまうと、後方のトラックは場合によっては急ブレーキをかけなければ止まれなくなります。最悪の場合、トラックの荷台では荷崩れが起きているかもしれません。荷崩れが起きた場合は、急ブレーキを踏ませた車の運転手に、損害賠償請求が認められることもあります。

というか、損害賠償請求うんぬん関係なく、無理な割り込みは大変危険です。

危険なのは火を見るより明らかなので、今すぐやめましょう。

その5 : 黄色い線はまたがない

当たり前です。黄色い線は、車線変更禁止を表す標示です。周囲の車は、「黄色い線なんだから、車線変更してくるはずがない」と思って運転しています。正しいです。なのに、急に車線変更してきたら、やっぱり急ブレーキをかけることになるかもしれません。周囲からも大ブーイング間違いなしです。

よほど、「前方の道路のど真ん中に動物の死体が転がってた」とかでなければ、やめた方が身のためです。

そういえば、走行中に動物の死体を見つけた場合って、どうしたら良いのでしょうね…。

まとめ

周囲の車は、わりと「だろう運転」はしていないと思っています。むしろ、「はずがない運転」をしている気がします。

「相手が一時停止なんだから、進入してくるはずがない」

「黄色い線なんだから、車線変更してくるはずがない」

「こっちが青信号なんだから、横から車が来るはずがない」

「かもしれない運転」をしてないので、適正としてはいささか疑問がないわけではありませんが、どれも正しい思考です。それを無視した場合の代償は、決して小さくないことは覚えておいて損はないと思います。

日本の道路交通法は大変に良くできている、という話を聞いたことがあります。これは、「道路を通行する歩行者、車、自転車、バイク、すべての人がすべての道路交通法を守れば、事故が起きる確率が非常に低い」ということです。ところが、日々数百件単位で大小問わず事故が発生してしまっています。ひとえに、道路交通法というルールを守らない人が多いからだと思います。

守った方が良い、というマナーではありません。守るべき、というルールです。だから、それぞれに罰則があるのです。

我々ドライバーは、免許を失うと仕事ができません。どうぞ、皆さまお気をつけくださいませ。